ポエム
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深く
深く落ちていった
落ちれば落ちる程明かりは遠のいて
助けて欲しいと願ったけれど
手を伸ばしても暗闇に吸い込まれるみたいに
私の身体は落ちていく
誰もいなかった
独りは嫌だと思った
明かりなんて求めたことはなかったけれど
真っ暗闇に落ちて初めて
私は明かりを求めていた
ねえ こわいよ
誰かたすけて
私が思い浮かべるのはただ一人
心を預けられる大切な子
助けてくれるのではなく
寄り添ってくれる
暗闇を取り払うのではなく
暗闇の中にいても声を掛けてくれる
そうして私が立ち直るまで
無理強いはしないでいてくれる
助けている気がなくても
私はその子に救われている
だから思う
生きようと思える
生きてみたいなと思える
私がこうして笑えるのは紛れもなくその子のおかげなのだ
20/05/04 16:05更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
大切な友人へ。

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