ポエム
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君に
君に魔法をかけてあげる
私が使える唯一の魔法
泣き虫な君が涙に飲み込まれないようにする方法

手を開いて目を瞑ってそのまま10秒経ったら目を開けて?
そこに私が魔法をかけてあげる
はい目を閉じて
そうして次に君が目を開けた時には魔法は完成しているから
私が数えるよ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
10秒経ったみたいだね

さあ目を開けて
私に君を教えておくれ
手の中には何があったかな
「あなたの手だ」
「あったかくて涙が止まらないけどもう大丈夫になれたよ」
そうか 君にはそう見えるんだね
涙は止まったかな?止まらないなら止まるときまで傍にいよう
私の手はそんな万能の代物ではないけれど
泣いてる人の手を握り締めることなら出来るんだよ
手を握れない距離にいるなら電話をしようか
心を少し分けてあげる
泣いてもいいよ 大丈夫じゃなくても大丈夫だというのは苦しいだろう
どんなに弱くてもいい 私だって弱い
君の大丈夫が心からの大丈夫になるまで私は君の傍にいるから
君が寄り添いたい相手が見つかるまで私の傍で羽根を休めておきなよ
私は君を蔑ろにしたりはしないし誠意を持っていつか君を笑わせてやるからね
20/04/30 09:37更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
友だちに書いた詩。

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