ポエム
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ほらね
私は君のことをそれほど好きではなかったんだよ
私が思うよりずっと私は強くて
君がいなくても日々を生きている
そう思うことがまるで罪かのように
何かの埋め合わせみたいに
けれど予定の不調和みたいに
優しくて痛い君を好きでいた

なんてさ
痛くてしんどくて言い訳を並べてしまうくらいに
ほんとは大好きで
君がいない日々を生きることに慣れた自分が信じられなくて
私は強くなった私に戸惑って
君がいなくなってからも強がってばかりで
けれどねそれでも
君のことを好きな気持ちはもうないんだよ
それだけは本当なんだ
大好きだった
大好きだったよ
ずっと寂しい気持ちを押し殺して生きてきたから
何が本当かなんてもうわからないけれど
好きな気持ちは過去になった
今はただそれだけを信じて生きていこうってそう思うよ
これから先誰かに愛されたなら
その自分を誇れるように生きていきたいってそう思うんだ
20/04/17 00:37更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
一人称慌てて変えてきました。
踏ん切りとして書くのなら、けじめなら、やっぱり「私」でありたいから。
10年、長かったようであっという間でした。

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