ポエム
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微かに
雨音が屋根を叩く音がして目を開けた
君が歌っているような気がしたんだ
雨音を身体に受けながら
包み込むみたいに笑ってみせる
君のことが大好きだった
笑っている君が大好きだった
泣きそうになりながらも前を見据える君が大好きだった
少し我儘な君が大好きだった
雨に恋をしているみたいに口歌を口ずさむ君が大好きだった
どんな君でも恋をしていた
君がいてくれれば僕の世界はそれだけでよかった
本当の別れには言葉すらないとあの日知ったんだ
今では名前すら思い出せないけれど
恋の匂いは時々思い出すんだ
僕が恋をした君が
どうか今日も笑っていますように
歌うみたいに雨を歩く君の生き様が
明日も優しくありますように
君が生きていた僕の世界が
明後日も忘れられずにいますように
そう願っていたいと思うんだ
20/04/12 15:03更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
雨って不思議な気持ちになります。どう不思議かは、上手く言えないのですが

いつも閲覧、投票ありがとうございます(^O^)/

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