じゅくじゅくととけ出した
今までずっと堪えてきたものが溢れ出してしまう
愛されていることがわかると泣きたくなる
甘えてしまいたくなる
愛されていないことがわかると卑屈になる
甘やかしてほしくなる
かさぶたをはがしたら涙が出るみたいに
全部わかりやすいならいいのに
ぼくは鈍感だから言ってくれなきゃわからないよ
言わずとも分かれと叱らないで
綺麗になれなんて無理を言わないで
きたなくてきたなくて泣いてしまいそうになるだろう
誰かの光になりたくて
誰かの闇に寄り添いたくて
とけ出した傷口は何を求めているのかな
深い夜がぼくを言葉なしに責め立てる
ああ ずっとずっと愛されていたいと我儘にもそう思った

■作者メッセージ
たまにはこんな詩も

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