ポエム
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ふと
100均を歩いていたら
私の大好きな君の匂いを覚えていたような気がした
私が唯一落ち着く匂い
君が傍を通るときに香る空気
私が君を好きなことを実感する匂い
今日は君と話さなかったのに
君は隣にいなかったのに
匂いばかりを覚えている
基本的に君は誰とも話さないから
声を聞ける日はレアくらいに思っているけれど
君が挨拶を返してくれる日は頑張れる理由になる
どうしたいわけでもないけれど
君の匂いを覚えている自分に安心する
君に会えたような気になる
だけど私は私の想いに蓋をする
君を困らせたくはないから
君の匂いや君の居住まいや
君に恋をしたまま目を閉じよう
君を好きなまま心を綴じよう
好きだと伝えないことが
最大限君への配慮になるのだと信じよう
この恋は毒にも薬にもならない
君のことを覚えている私を
君は忘れているのかなと
少し切なくなる夜だった
20/04/02 22:01更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
そんなもんですよね

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