悪く思いたくない
自分を良く思うわけはないけれど
誰かを悪く思うことで自分を正当化したくない
そんな吐き気を覚えることは出来ない
出来ないというよりしたくない
誰かを間違っていると思うのは
自分が正しいと思うのと同じくらいにやるせないことだ
心も身体も悲鳴をあげている
間違っているも正しいもなくていい
私の中に絶対的信念なんて一つでいい
誰かを下に見ることで安心したくない
自分を上に見ることで安心したくない
そんな思いをするくらいなら一番下にいたい
悪者がいるから善人だっているんだろう
それでも私は私の中に悪者を作りたくない
今までずっとそう生きてきた
誰のせいにもしない代わりに自分のせいにすることで
不必要に傷ついてきたのだと思ってきたけれど
不必要な傷なんてないんだね
どんな傷にも意味がある
どんな傷も未来に繋がる
誰かを悪者にしなくたって世界は変わらない
意味なく傷つくことがない代わりに
意味なく傷つけることもしたくない
綺麗事だと笑うならそれでもいいけれど
争うことは嫌いだから巻き込まないでね
偏ることは何よりも毒になってしまうと
私はずっと学んできたのよ
この先もそうして生きていきたいの

■作者メッセージ
誰かのせいにするのってしんどくないですか。

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