こんな不毛な想いをしたくはない
私を嫌う君を気にしたくなんかない
好きになってしまった
私以外に向けられる君の笑顔を気にして
私以外に向けられる君の言葉を気にして
私だけを外す君の心を
本当は優しい君のことを
好きになってしまう
だって叶わないことが分かりきっているじゃないか
こんな形でこんな恋をしたくなんてなかった
君が通る度に痛みを堪えるみたいに苦しくなる
それなのに挨拶が返ってきただけで
泣きそうになるくらいに嬉しくなって
駄目だと思った
好きだなと思った
ねえ 私初めてなのよ
挨拶が返ってくるだけで泣きそうになったことなんて生まれて初めてなの
諦めるしかないことなんて分かっているのに
幸せ過ぎてどうにかなってしまいそうだわ

■作者メッセージ
気付いてしまったけど気付かないフリをしたい

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