炭酸の泡
炭酸が抜けていく
泡を見ていたらいつか泡になりたがっていたことを思い出した
人魚姫 ではなくて
あの人の生きる世界で
あの人の笑う世界で
私はあの人だけの泡になりたかった
そう絶えず想っていたことを
炭酸が抜けていく様を見ながら
ああ 私の恋は炭酸のように抜けていくのかと思った
またいずれは好きな人に出逢って
あの人の泡になれなかった自分を忘れずに
そうして生きていく
諦めとは違うあの人への感情を
飽和と呼ぶならそれでもいい
私の炭酸は少しずつ抜けていくのだ
泡を見ていたらいつか泡になりたがっていたことを思い出した
人魚姫 ではなくて
あの人の生きる世界で
あの人の笑う世界で
私はあの人だけの泡になりたかった
そう絶えず想っていたことを
炭酸が抜けていく様を見ながら
ああ 私の恋は炭酸のように抜けていくのかと思った
またいずれは好きな人に出逢って
あの人の泡になれなかった自分を忘れずに
そうして生きていく
諦めとは違うあの人への感情を
飽和と呼ぶならそれでもいい
私の炭酸は少しずつ抜けていくのだ