ポエム
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炭酸の泡
炭酸が抜けていく
泡を見ていたらいつか泡になりたがっていたことを思い出した
人魚姫 ではなくて
あの人の生きる世界で
あの人の笑う世界で
私はあの人だけの泡になりたかった
そう絶えず想っていたことを
炭酸が抜けていく様を見ながら
ああ 私の恋は炭酸のように抜けていくのかと思った
またいずれは好きな人に出逢って
あの人の泡になれなかった自分を忘れずに
そうして生きていく
諦めとは違うあの人への感情を
飽和と呼ぶならそれでもいい
私の炭酸は少しずつ抜けていくのだ
20/03/09 23:03更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
しゅわしゅわと、消えて行く

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