簡単には治らない
完全に治ることはないのだろう
身体の風邪と同じように症状を緩和させることが出来たとしても
心に直接効く薬はない
傷ついたとか傷つけられたとか傷つけたとかじゃない
被害者意識なんて意味がない
大切なのは
治らないのなら付き合い方をちゃんと考えていくこと
辛抱強く何年何十年とかけて
自分を見つけていく
自分のことを知っていく
されたくないことはしない
言われたくないことは言わない
暴力は怖い
助けは必要な時にだけ求める
助けてとさえ言えなかった私がいる
大切なものを壊されたから
助けてって言えなかった
そうして思春期を壊して
大人になって今更縋れる筈もなくて
寂しいと思った
頼る人は出来たし頼ってくれる人も出来た
それなのに
過去に囚われる心の風邪がいつまでも咳をする
眠りたいと嘆く
優しいひとになりたいと思った
誰よりも自分に優しくありたいと思う
私が包帯を巻きたいのは自分の心だったのかもしれない
まだ心から生きていてよかったとは言えないけれど
生きていたくないと思う日もたくさんあるけれど
前よりは生きてみたいってそう思えるようになったから
足掻いてみたいなって少し前を向けるようになったよ
心の風邪も少しはよくなってきたのかな？

■作者メッセージ
出来ることから少しずつ、積み重ねていきたいですね

いつも閲覧ありがとうございます(^O^)/