ポエム
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きっと
君のことを助けはしなかったんだと思う
誰もが君の話を聞いて
君の苦労を知ったとて
君を助けた人間は
君のことを救った人間は
一人しかいないのだと思う
それが私じゃないことが寂しくはあるし
それと同時に君を救えた人がいたことが
この世界が捨てたものじゃないことを表している気がした
私はずっと君を好きでいたし
君を気にかけていて君をまた好きになった
けれど君を救ったのは別の人
君がその人を好きになるのは
私が君を好きになったみたいに
自然なことだと思ったの
君の恋は叶わなかった
私の恋は敵わなかった
本当に好きな人と結ばれない君と
本当に好きな人が叶わない恋をしている私
君はそれを否定しなかったこと
今はなんだかそれだけな気がするの
私は君を好きでも
君を救えはしなかった
それだけだったんだと思うの
20/02/18 19:36更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
去年の春頃に聞いた話ですが、纏めてみました。
書きたくなっただけ、なんです

いつも閲覧ありがとうございます(^O^)/

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