ポエム
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僕のことを
恨んでもいいよ
憎んだっていい
軽蔑したっていい
最低だねって嗤ってもいいよ
君以外にも優しさを配り渡る僕を
君はきっと嫌うだろう
誰にでも優しいことは
誰をも特別に思えない証じゃないのかと
君はいつも真っ直ぐに僕に問い掛ける
僕の特別が誰かなんてそんなのわかりはしない
けれどね
君は僕の翼だったと思うんだ
どこにも行けない僕が
それでも周りに優しくなれたのは
君が僕を連れ出してくれたから
君がいたから僕はどこへだって飛べたんだと思う
いつだって優しい気持ちを忘れずにいられたんだと思う
君がいなければ
僕はたぶん笑うことも出来ないままだった
それなのに
君に貰った優しさを君だけに向けられないのは
君だけに返せないのは
僕が貪欲だからだね
だからどう思ってもいいよ
君からの感情が負のものであることは
悲しいけれど
君がいなければ飛べない僕が
君の力を借りずに歩きだそうとする
恩知らずだね
君への感情が恩なのか愛なのか
それすらわからなくなってしまうんだ
君だけに優しくあることは出来なかった
君以外にも優しくありたかった
傲慢なのはいつだって僕ばかりだ
20/02/05 21:50更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
管理人さん、対応大変だと思います。いつもありがとうございます。

僕を傲慢にしたのは君なのかと言えば、それはわからないな
そんな詩です。

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