ポエム
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空虚
空っぽの世界に取り残されて、一人きりで色んなことを考えていました。

そこには小さな扉があって、時々誰かがやってきて言葉を交わしてはまたどこかに行ってしまいます。言葉を交わしている時は、世界が繋がります。けれど、それ以外は私は一人きりです。
寂しくはありません。嬉しくもないのですから。悲しくはありません。優しくもないのですから。
誰にでも世界を開く代わりに、自分にさえ心を閉ざしてしまう。誰にでも笑顔で話す癖に、すべて諦めたかのような冷たい目をする。私が生きているのはそういう何もない世界です。家族がいて、友達がいて、大切なひとがいて、好きなものがあって、確かに満たされている。けれど私の本質は「空っぽ」です。私には何もないのです。けれどそれをどうとも思わない。空虚という言葉がぴったりです。けれど、扉が開く時は少しわくわくします。それを幸せと呼べるかは周りと比べたりしたくないので分かりませんが、不幸ではないのでしょう。正解も間違いもない、この世界が私には似合なのかなと思うこの頃です。
20/03/07 17:37更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
周りと比べて「あの人より私は幸せ」とか「あの人は私より不幸だ」とか、そんな失礼な真似したくないです。

閲覧ありがとうございます( ´ ` *)

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