何度だって
僕は君を傷つけたくはない。昔に比べたら、大分君を知ってきただろう。君も僕を知ってくれたろう。だけど、まだ知らないことがたくさんある筈だから知っていきたいと思う。けれどね、知られたくないことまで知るのは嫌なんだ。君が心の奥底に隠した気持ちを、僕が知ることで君が傷つくのは嫌なんだ。何度も傷つけてしまった。何度も、何度も。一番大好きな君を、たぶん僕は一番傷つけてきたのだろう。優しい君は、それでも僕に笑いかけてくれる。そんな君に触れると、何故だか苦しくなって、逃げてしまいたくなる。僕が逃げても、きっと君は、仕方ない、と笑うのだ。寂しそうなけれど人好きのする優しい顔をして。傷ついても僕を責めずに。
ねえ、傷つけたくはないと嘆くけれど、僕の存在が君の疵になってはいないかい?それだけが気がかりで、君が、きっと僕は、君が好きで、それで。どうしてそれだけのことがこんなにも胸を衝くのかな。それだけのことが、それだけじゃないから、僕は君を大切に想えるのかな。
君が、傷つかないために僕には何が出来るかな。
答えはなんとなく分かっている。逃げ道を塞ぐのは、好きだと紡ぐのは、もう二度と君に嘘を吐かないように、君に誓った心が嘘にならないように、なんだろうね。傷つかないで、と絶えず思っている。けれどもしも傷ついたなら、一人で心を抱えることがないように僕はいつでも待っているからね。僕のことで傷ついたのなら、もう触れることはしないから。それでも傍にいたいから。絶えず願っている。君が痛くない世界がありますようにと。
ねえ、傷つけたくはないと嘆くけれど、僕の存在が君の疵になってはいないかい?それだけが気がかりで、君が、きっと僕は、君が好きで、それで。どうしてそれだけのことがこんなにも胸を衝くのかな。それだけのことが、それだけじゃないから、僕は君を大切に想えるのかな。
君が、傷つかないために僕には何が出来るかな。
答えはなんとなく分かっている。逃げ道を塞ぐのは、好きだと紡ぐのは、もう二度と君に嘘を吐かないように、君に誓った心が嘘にならないように、なんだろうね。傷つかないで、と絶えず思っている。けれどもしも傷ついたなら、一人で心を抱えることがないように僕はいつでも待っているからね。僕のことで傷ついたのなら、もう触れることはしないから。それでも傍にいたいから。絶えず願っている。君が痛くない世界がありますようにと。