ポエム
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いつだって
いつだって、一番欲しいものは手に入らない。例えば君の気持ちとか。例えば君との未来とか。例えば君の健康とか。望めばきっといつかは叶うのだろうけれど、望んでしまえば溢れてしまう。だから望めない。欲しいものを欲しいと言ったら、壊れてしまうような関係ではないだろう。けれど。私は望んで今の君との距離を築いてきたし、君も今の関係が壊れることは望まないだろう。あの日、それを確かめるために、確かなものにする為に、君は私との関係を始めたんだから。だから望まない。
いつだって、心の底から欲しいのは、君が私よりも生きる未来だけなのだと不器用な私は、そればかりを願っている。私が本当に欲しいのは、君の中の私の居場所だろうか。それとも君の安寧だろうか。君は今笑っているだろうか。呆れるくらいに私は君が好きだなと思う。日々磨り減っていく心に気付かないふりをして、壊れた心を、これ以上壊さないように、守り続けている。また君に会えた時に、心の底から笑えるように、日々を生きている。
20/01/01 22:07更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
こんなにも好きでいたら、失うものも多いです。それでも、私は君を失いたくない。だからこの恋は私の我儘なんです。

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