ポエム
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弱音
ねえ、もし僕がどうしようもなく壊れてしまっているならば、誰か止めてくれ。「もういい」と言って、「息を止めたっていい」と許してくれ。壊れていることが、普通になれないことが、歪んでいることが、あの人を愛せない理由になるならば、こんな世界で生きていたくなんかない。壊れてしまえば二度と元には戻れない。前より頑丈にすることは出来る、だなんて、ただの強がりだ。もう無理なんだよ。限界なんてとうに超えている。生きていることが一番の罪だ。「産まれてきたくなんかなかった」と先に傷つけたのは僕で、「あんたなんか産まなきゃよかった」と口を滑らせたのは僕の母親。その通りだと思う。騙し騙しで此処まで生きてきたから、疵だらけなんだ。痛いよ、生きようと思うことが苦しい。そう思えば思うほど僕にはひとつしかないと、頑なになる。愛されているのに愛が足りないと嘆く僕は、ただの道化だね。言葉は呪いで、また同時に祝福でもあるのだと思う。消えない傷が、産み出して来た言葉が、僕のすべてでこれからもそれは変わらない。此処まで歪んでしまう前に、「寂しい」と泣けばよかった。今更、本当に今更、そう思う。そうしてやっぱり、言葉だけが、詩だけが、僕の道を照らしてくれるのだと思ってしまう。
救えないくらいに救われたい僕は、詩人であるだろうか。詩人でいたいなと思う。壊れてしまった心が、悲鳴をあげて泣いているのに、僕は目を逸らして笑っている。間違えたとは思わない。僕には詩だけだった。これからもそうやって、生きていくことが、僕の最大の努力なのだと思いたい。
19/12/16 01:39更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
らしくないですね。ぶちまけたら戻れなくなりました。本音をぶつけられる相手は、いるのですが、優しさが眩しくて消えたくなってしまいます。
不快な想いをされたら申し訳ありません。

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