ポエム
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人魚姫みたいに
君がいる世界で、泡になりたいと思った。
泡になって消えたお姫様の話を私はちゃんと読んだことはないけれど。
叶うなら、君に恋をしたから、この恋が叶っても叶わなくても、君のいる世界で、生きて、息をして、君を好きなまま死んでいけたならと思う。
君よりも長く生きるかどうかなんてわからない。
そんなことは誰にもわからない。けれど、もしも私が先に死んだなら、私のことを覚えていて欲しい。君がいる世界に私がいたこと、私は君を好きになったこと、ずっと君に好きになって欲しかったこと、君の生きる世界でヒロインにはなれなくても君の何かになりたかったこと、生きていたこと、最期は灰になって死んでいくというけれど、私は泡になりたいと思うのです。君を想うだけで私はずっと幸せだから、声がなくなったら文字にして届けるよ。言葉にする。君を好きな私を、君に伝えたい。でも君が生きていることが一番だから、叶わなくてもいいかな。そして最期は泡になる。泡になって、その後も、君の幸せを祈るよ。ずっと傍にいるなんて約束は出来ない。君には君の幸せがある。それが私と関係のないところにあっても、君が幸せを感じるなら私はきっとよかったと思えるから。ずっと祈ってる。君に出逢えてよかったと思うから、君の生きる世界の泡になれたならと思うのです。
19/12/12 23:46更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
悲劇だなんて言わないわ。だって君に出逢えたんだもの。
まあ、本当に泡になったら怖いですね。夢物語です。

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