ポエム
[TOP]
今の、ふたり。
初春、丁度いい関係が保てていたから壊したくない二人は仮として付き合うことになった。そうして半年が経ち価値観がぶつかり合い、食い違い、夏が終わる前に一度別れて友達に戻り、冬が来る前に君は私を好きだといい、また仮の状態に戻った。程よい距離感を探しながら私と君は迷っている。否、迷っているのは私だけかもしれない。
君は未来を見据え、私は未来に迷う。
住んでいる世界が違い過ぎるなら、君を好きでいてはいけないのかと迷う私は、きっと自分で選択肢を狭めている。友達に戻らなければと、君を振り回してはいけないからと、振り回されたのは果たして誰だったんだろう。私は君が好きで、君も私が好きならそれだけでいいのだと、そう言い切るには、二人とも、大人になってしまったね。君に出会ってから、あと少しで10年が経とうとしているけれど、私は少しは前に進めたのかな、君はどれくらい変わったのかな。わからないけれど、大人になってから知ったのは君の弱さで、それを守れるくらいにはもっと強くなりたいと気付いたのは恋なのか愛なのかがわからない。
でも、私はずっと君が好きだよ。何もかもが変わっても変わらないのはそれだけなのだと、想いの形をずっと信じている。その「好き」が恋でも愛でも、それ以外でも、私の初めては、全部君なのだと思いたいの。信じているの。
頑張りたい、それが何にもならないとしても、私と君を繋ぐ何かがあるなら、私はそれに縋りたいのです。
19/12/12 22:32更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
詩にしながら、半年を振り返ってみました。
好きな人が好きなだけで、詩にしたい想いがあること。
たくさん辛いことがあったけど、今も正直辛いけど、生きててよかったと言える私でありたいですね。

いつも閲覧、投票ありがとうございます(^O^)/

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c