わからない
伝わらない。もどかしい。もどかしい想いが形になる。笑ってしまう。私には君だけなのだと再確認する行為が、自慰行為なのか自殺行為なのかがわからない。ただ、確認してもしなくても、私の中には君ばかりがいるから、困ってしまう。聞いてほしい、どうでもいいことでも、話したくなる。伝わらなくても聞いてほしい。とどのつまり、私が君を好きなのは君の中の私を知りたくなるからだ。君にとっての私が何なのかを。もどかしいのに、目が逸らせないのは、心が外れないのは、どんな時でも君を想わない自分がいないからなのだろう。それだけが確かだ。聞いてほしい、けれど言わない。間を挟んで漸く分かるようなやり取りを君はどう思うだろう。私と君の間はなんだろう。それだけが知りたくて知りたくない。ふわふわする私を繋ぎ止めているのは君だということをきっと君は知らないから、教えてなんかやらない。君を好きな気持ちさえ空回るばかりだ。