ポエム
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好春さんへ。
あなたが闇に迷ったら、心が夜に沈んだら、何も聞こえなくなる時が来たのなら、あなたの心が少しでも、夜に、空に、優しい波に浮かぶように、言葉のボートを用意してあなたを乗せたいと思います。眠れない夜が続くなら、手のひらをまぶたに当てて、自分のぬくもりを感じてみてください。過去も今も未来も、恐怖に染まってしまっても、自分で幕を下ろすことはいけないことだと、そう言えるあなたはとても優しい人だと思うのです。苦しい時は泣いていいんです。誰がそれを許さなくても、あなたが許しを乞うのなら、私だけはそれを許したい。
顔も名前も知らないあなたの、心だけは抱きしめたいなと思うのです。月あかりが優しく夜を照らしてもあなたの心が照らされないのならそれは悲しいことだから。あなたの心が、あなたの苦しみが、少しでも優しいものに変わりますように。願いを込めて。
19/12/05 22:55更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
ただひとり、好春さんへの詩を書いてみました。

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