騎士みたいにさ
泣かないで。君のすべては僕が守るから。君を傷つけるものすべて、君に触れさせないようにするよ。だから一つだけでいい、約束しておくれ。もし君を守ることで、どんなに僕が傷ついたとしても、君は傷つかないって。いいんだ、君が笑うなら痛くなんかない。例え痛くても、君からのものなら僕は愛せる。保証のない言葉はいらない。形のない愛がある。僕はいつだって君を愛している。いつだって君を守るよ。君が何を見て、何を知って、何を掴んで、何を失い誰を愛したとしても、その果てに何を憎んだとしても。僕は変わることなく君の騎士でいるよ。君の為、じゃない。僕の為に。理由なんかいらない。君が笑うならそれで充分だ。泣くのは嬉しい時だけにしておくれ。君の涙は綺麗だから地面に染み込ませるのは勿体無い。抱きしめることは出来ないけれど、手を握ることなら出来るから、どうしても泣きたい時は手を伸ばして。必ずその手を掴むから。