ポエム
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毒のような鉛のような
人は私に前を向いて進めという。後ろも横も見なくていいと。見る必要はないと。前だけ見て進めばいいと。けれど私にはそれが出来ない。他の人が当たり前にやれていることは、私にとっての当たり前じゃない。
後ろに落としてきたものや、横に広がったものに心を寄せてしまうことはいけないことかな。どっちが前かも分からないのに、前を向いて、なんて無茶を言う。
私はこの世界が嫌いで、嫌いなりに折り合いをつけて、色んなことに心を磨り減らしながら歩いてきて、そう生きる内に少し世界が好きになって、投げ出そうとした自分に呆れたりもしたけど、ずっと私なりに真っ直ぐに生きてきた。ずっとがむしゃらだった。今だって。何も望んではいない。
何もない日々なんて続かないと知っているから。ただ心を平静に保つ為に、私が私である為に何が一番なのかをいつも考えている。それは大抵何にもならずに終わるのだけれど、私は多分とっくに色んなことに、色んな未来に見切りをつけている。だから心が動かない。だから大抵の事を受け入れることが出来る。だから今を楽しむことが出来る。今を生きれないなら未来なんてもっとないでしょう?未来の為に今を生きている人はたくさんいるけど、今の為に今を生きることなんて中々出来ないもの。一番必要とされたい人に必要とされなかった過去が私をいつまでも縛り付ける。だから私は鎖ごと、少しずつ変わっていくしかないのだと思うの。
19/10/16 12:10更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
今だけを生きるということ、あるいは今に生かされるということ。
長くなりました、、

閲覧ありがとうございます( ´ ` *)

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