あなたのほうからしかけた罠

いつも過ごした何気ない

静かな感情さえ

どこかに忘れ

まっしぐらにさせたのはあなた


わけありな顔しないで

何十年も連れ添った自分自身

こんなに短い出逢いで

わかってたまるもんですか


あなたを想わないように

これ以上の痛みを負わないように

足音たてて階段を駆けおりる


早めのさよならを

言わせてください