ポエム
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探しもの
太陽の熱は熱すぎて
月の光は眩しすぎて
影には丁度よい止まり木がありました

春の少年と夏の青年は
そこを 家 としましたが
仮初であったこと
すべて、砂の城のように
サラサラと崩れさってしまうことを
こころの12番目の扉に隠しておりました


吐く息が姿を現す季節に
秋の青年が不在のまま
冬の少年が訪ねてきました
彼も 家 に入りましたが、
12番目の扉を開けてしまいました

春の少年は怒り
夏の青年は笑い
冬の少年は泣きました


            さびしさ 

欠けたピースはまだ見つかりません
20/06/04 22:03更新 / pan



談話室



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