ポエム
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千寿菊
恋い焦がれ 空はいつしか黄色に滲む
健気な心を傾けた 可憐な闇に染められた
永久に愛したい 私には たったそれだけ

私の下劣 潔癖性な幼心地には鋭すぎる花弁
手を繋ぎ 肌を交わし 唇からは無言の愛を橋渡す
その度に足りない まるで血が流れる様に
傷付け 傷付けられる それがよく それでいい

私はただ 私に愛されない貴女が怖かった

花束々の全てで愛し続けている 終わった今も
正も負も善し悪しでも 矛盾を孕ませ守っている
とうに愛される事を諦めて 希望の形を忘れても
そこに産まれる苦しみが 貴女を愛し続けている
私の下劣 黄色の空へ 輝かない朝日がどこまでも

ずっと絶望していたいな どれほど痛々しくても
貴女への愛に死に焦がれ 貴女は生きた涙を流す
私を許さない 何故と問い 馬鹿だと嘆き悲しむけど
それでいい それがいい 貴女が想うより幸せなのさ

私に愛されない貴女 それに優る恐怖なんてないから
24/03/14 01:38更新 /



談話室



■作者メッセージ
愛してると言われなくなるよりも
愛してると言えなくなる方が辛いよ

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