遠い日に成っていく 日々に霞
昨日は何をしていたっけか
今日の今まで 何をしていたっけか

ギリギリの場所で噛みつき合う
踏み外せば死ぬような場所で
そして きっと底には地獄がある

其処に 落ちたら 地獄がある

似たような景色を見詰め合った
同じじゃない寂しさ 悲しさに
変わらない筈の瞳を疑う夜もあった
分かり合う為の熱 違うから交わすのに

知れば知るほどありふれる普通の愛を
冷たく凍えていく愛を 火傷に成らない愛を
私はきっと 愛と呼べないままなのさ

無くなれば 冷たさすら 感じられないのに
地獄が其処にないだけで 疑える私
地獄が底にないだけで 捨てて終える私

そろそろ腐り落ちそうだ 触れる相手を失った指が

■作者メッセージ
それもまた想い
重いからこその、想い