ポエム
[TOP]
何もない夜
胸にしまった想い
貫通した
やわな自分だね
煙りだす街は
音の無いシーン

腹から、祈りみたいなものを
出す老婆が
海千山千、法華経を膿む
時代が移ろい
まなこで腐る

意味の無い景色
意味の無い草原に居た夫妻

旅について、夜を剥がす
乗れないビートを削って30年
血を吐く事すら忘れたのだ

塞き止める情感に委ねて
あたし、本の一行になる

あたしのサンダルが無い

海も越えないで
夏がやって来るよ
一番好きな自分でたちうち
野原にスカルはセゾンする

細部に笑う
真剣なサーファー
千歳空港に着く

夜だった
何もない夜だった。
20/05/29 15:26更新 / ましゅまろ



談話室



TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c