ポエム
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人生やめようか。

廣瀬は何度も自殺を試みた。
実際に屋上に立ったり、
ドアノブに紐をくくりつけたりした訳ではないが、
震えながら死後を考えていた。

私が死んだら全てが清算され、
親が悲しみ、
遺書が読まれて、
私の苦しみが皆んなに伝わるだろう。

その想像が廣瀬の心の安寧をつくった。

しかし死ぬことはできず、
未だに廣瀬は生きている。

卒業論文を提出したは良いものの、
その内容の稚拙さに教授からは辛辣な言葉をもらう。

ああ、、死んでおけばよかった

高い壁を死にかけの状態で乗り越えても尚、
心の苦しみは消えない。

汚い部屋で、
自己嫌悪、劣等感、孤独感に苛まれる。

私はずっとこのままなのか、、??

ただ焦燥と後悔を繰り返す人生に
なんの意味があるのだろう。
早く死んでしまいたい。

と言いつつ、抗うつ剤を口へ放り込む。

なんだかんだ生きていたいのだ。
何にでも縋って。
その矛盾と中途半端な覚悟にまた、嫌気がさしてくる。
23/01/28 07:18更新 /



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