ポエム
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エサヌカの地で
いつからだろう
地平線を見てみたいと思い始めたのは

コンクリの林に囲まれてからだろうか
空が窮屈だと感じてからだろうか

とにかく 何もない があるところへ
そう思い車を走らせた

暦は初夏
この地ではやっと桜が色づき始めた

ただただ一本の道がまっすぐに伸びている

両側に薄づき緑の草原が広がる
風がゴオゴオ強く吹き抜ける
雲が青空を滑るように走っていく

受け取れる情報量は少ないが
いつもより意識が広がってゆく

鹿の群れが道路を横切っていった
力強い足音で

平坦に続く道の終点を見ると
アスファルトの蜃気楼で地平線が揺らめいていた
22/05/06 23:44更新 / みさき



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