しばらくの間は
会わずにおこう

目を合わす事なく
彼は何処かに消えた

うまくいっている
思っていたのは
自分だけだったのか

ある日
風の噂で

入院している
事を知った

冗談じゃない
会ったら何て
言ってやろう

言いたい事
聞きたい事

山ほど胸に抱えて
高鳴る胸を抑えて
彼の所に走る

ばれちゃったか

7つ年上の彼は
わりと普通に
笑っていた

こんなの交通事故
みたいなもんだし

あとはどんな会話を
したんだっけ

思い出せないのか
思い出したくないのか
それは今でもわからない

骨髄移植をしたものの
肺炎が彼を連れ去った

将来が夢が希望が
泡のように消えた

初めての恋は
こうして終わった

■作者メッセージ
「初めての恋」
の最終章です

初恋は実らないものですね
へこんだり笑ったりしながら
今は元気に生きています(^^)

一度アップしたものの
なんとなく気おくれして
すぐに非公開にしていました
すみません