ポエム
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ピーちゃん
9歳の夏

近くの神社のお祭りで
ひよこをもらった

小さくて
可愛くて
ピヨピヨ鳴くので
ピーちゃんと名付けた

毎日ピーちゃんと遊び
お世話をした

そのうちピーちゃんは
大きくなっていった

それでも
ピーちゃん、ピーちゃん
と呼んで可愛がった

もっとピーちゃんは
大きくなった

部屋で飼えなくなった
ピーちゃんを
ベランダで飼う事にした

もっともっと大きくなった
ピーちゃんは
頭と顎に赤いお花が
咲き出した

ある朝

ベランダのピーちゃんは
「コーケコッコー!!」
と元気に鳴いた

学校から帰ると
ピーちゃんの姿は
何処にもなかった

今でも時々考える

おばあちゃんは
ピーちゃんをどうしたんやろ
21/06/14 20:32更新 / そら



談話室



■作者メッセージ
聞いてはいけないような気がして
おばあちゃんに真実を聞けずに
お別れしました(これも実話です)

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