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枯れ枝と財布【短歌】
枯れ枝と財布



におい付きの風がでてきて春になる虫も変態たちも目覚めて

微笑んで穴掘る人はいないのだ「のだ」なんて言うから土になる

オレ、飛沫、わりと見るかも だいたいは透明なのが多かったかな

ピンクの雲いいなさわってみたいなあ財布にいくら入ってたかな

魔王と言い枯れ枝と言う子と父で馬の手綱を握るのは父

筆くわえアシカが新元号を書くみたいな・でかい白紙みたいな

体液を拭くため置いた一箱のティッシュボックスからっぽ 祭

虹色の花火はじけてたんだよと告げてよく寝た一方的に

ゴミ箱のたったひとつのゴミなので見えたねじれてくちゃくちゃになり

持ったまま眠ってしまい目が覚めてふたたび使い始めるスマホ
19/07/18 20:42更新 / 工藤吉生



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短歌10首

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