仙台市営地下鉄〈短歌10首〉
「仙台市営地下鉄」
休日の朝の空気はいいもんだバスプールに聞こえるハングル語
近づくとビョワンとエスカレーターはオレ一人のため全段うごく
ながいながいエスカレーターに運ばれて死んだ直後のような気持ちだ
才能と努力みたいなことかなあエスカレーターを走る革靴
父親は子を抱き上げて地下鉄のレール二本をよくよく見せる
親切ということにしておきましょう監視カメラが変に大きい
人形であってもわからないような運転手のいる列車へと乗る
駆け込みで乗ろうとしたが間に合わぬ人の顔見る加速しながら
CGの涙ぼちょぼちょ落ちているLOTO6の吊り広告に
つり革に頭ぶつけて立ち上がり男は冬の駅に降り立つ
休日の朝の空気はいいもんだバスプールに聞こえるハングル語
近づくとビョワンとエスカレーターはオレ一人のため全段うごく
ながいながいエスカレーターに運ばれて死んだ直後のような気持ちだ
才能と努力みたいなことかなあエスカレーターを走る革靴
父親は子を抱き上げて地下鉄のレール二本をよくよく見せる
親切ということにしておきましょう監視カメラが変に大きい
人形であってもわからないような運転手のいる列車へと乗る
駆け込みで乗ろうとしたが間に合わぬ人の顔見る加速しながら
CGの涙ぼちょぼちょ落ちているLOTO6の吊り広告に
つり革に頭ぶつけて立ち上がり男は冬の駅に降り立つ