ポエム
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仙台市営地下鉄〈短歌10首〉
「仙台市営地下鉄」


休日の朝の空気はいいもんだバスプールに聞こえるハングル語


近づくとビョワンとエスカレーターはオレ一人のため全段うごく


ながいながいエスカレーターに運ばれて死んだ直後のような気持ちだ


才能と努力みたいなことかなあエスカレーターを走る革靴


父親は子を抱き上げて地下鉄のレール二本をよくよく見せる


親切ということにしておきましょう監視カメラが変に大きい


人形であってもわからないような運転手のいる列車へと乗る


駆け込みで乗ろうとしたが間に合わぬ人の顔見る加速しながら


CGの涙ぼちょぼちょ落ちているLOTO6の吊り広告に


つり革に頭ぶつけて立ち上がり男は冬の駅に降り立つ
17/04/30 19:03更新 / 工藤吉生



談話室



■作者メッセージ
短歌は57577。季語はいりません。

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