ポエム
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メン子ちゃんゼリー
啜り終え午後の五月のメン子ちゃん透ける容器の凹凸ころぶ

複雑な遊びらしくて遠ざかるオレにこどもの声のくどくど

本物の道草だった男の子ふたりが草をちぎり駆け出す

すごろくで一回休みになった子の不満をオレはもう感じない

歯の抜ける夢はよく見るけど今朝のやつは三位以内に入る

からだには傷がないけどこころにはあると笑っているいつまでも

マネキンに並んで立ってみたオレのどうせおんなじだろって顔だ

教科書の表紙みたいにおとなしい森林とその上の空、雲

行く道に聴いたピアノの帰りには店内BGMと気づいた

筋肉を初めてテカらせた人とそれを真似した大勢のひと
16/07/30 21:10更新 / 工藤吉生



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短歌十首

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