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途方に暮れた時の詩
今の僕には
ただただ立ち尽くすことしかできない

あの日から
あなたとずっと一緒に
同じ路を歩いて行くものだと
何の疑いもなく信じていた

けれど
気がつけば
あなたと僕の進む路は
いつの間にか分かれていて
ふと振り返ると
あなたの姿が小さくなっていく

どんどん
どんどん

どんどん
どんどんどんどん

どんどん
どんどんどんどん
どんどんどんどんどんどん

消えてしまいそうなぐらい
あなたは小さくなっていく

あなたは遠くから
何かを言いながら
手を振っているようだけど

それが
「こっちにいるよ」と言っているのか
「お元気で」と言っているのか
もう聞こえない

なのに
僕には
両手の鉛のように重たい荷物を
その場にすべて捨てて

あなたのもとに
走って追いかけていくことが
できなかった

あなたの姿は
もうほとんど
見えなくなってしまったけれど

僕は両手に
鉛のように重たく
けれどとても温かな
あなたとの「温かい思い出」を持ったまま

この路を進むことも
あなたの元に走っていくことも
できずに
ただ呆然と立ち尽くしている

今の僕に唯一できることは
ここでひたすら
途方に暮れることだけ
22/03/14 19:33更新 / たろすけ



談話室



■作者メッセージ
人の路はいずれ別れるものべきものなのか

或いは…

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