ポエム
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問いかける心
ああ、1日が終わる。
少し緊張してでかけた今日も
胸を高鳴らせて向かった一日も
今日が終わる。
お気に入りのカフェは混み合っている。
そのソファから窓を見ると
外の樹木が太陽に照らされて
明るく輝いていた。
もう1日が終わる。
早いものだなぁ。
次の日の仕事のまとめをしながら
しっとりとした音楽を聴いている私はふと思った。
人生って短いな。
1日がこんなにも早く終わってしまうのなら
本当は一年なんてものすごいスピードで進んでるんじゃないかって。
宇宙が少しずつ大きくなってるっていったって
その規模は計り知れない。
人間の営みも
毎日という感覚が鈍らせているだけで
とてつもない早さで日々を超えているんじゃないか。
違う星のどこかの住人はもっとゆったりとした1日を過ごしていて
その星から見たら地球は
早送りのような時間の流れだったりするんだろうか。
慣れってすごいことだ。
生まれてからずっとこの星にいるから気づかないこともたくさんあるだろう。
私たちはこの時間の流れに逆らうことなく
淡々と過ぎゆく日々に体を乗せて。
今日も歩いている。
夜は眠り、朝は起きて
家の外に出るのだろう。
向かう先にその人の今日の目的が存在する。
あなたの今日の目的は?
仕事。旧友との再会。病院のお見舞い。日課のウォーキング。結婚式への参加。
習い事のお茶。ジャズライブの鑑賞。彼氏とのデート。家族水入らずの食事。
いくつでもあげればきりがない目的の数々。
そのどれがあなたを作り上げているのだろうか。
あなたはあなたの目的に振り回されていないだろうか。
あなたの心の中をいつも眺めていられるだろうか。
忙しすぎていませんか?
自分を鏡で見てあげられる時間を作りましょう。
あなたはあなたらしくいられていますか?
20/09/21 16:48更新 / こみやび花穂



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