ポエム
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歩む道
ああ、さっき送ったメッセージは
もう2時間前のものになってしまった。
眠る前、ふとみたSNSを見返す。

雨がざんざか降っていた夜。
電車にのろうとした時のこと。
今はベットでスマホをいじっている。
孤独な夜だけど
ディフューザーの香りが心を満たす。

楽しかった今日のディナーも過去になり
思い出となる。
そうしてまた明日が来たら、
未来を心から迎えなければならない。
未来と対等に向き合い
進んでゆく。

辛いことがあっても、過去に。
楽しいことがあっても、過去に。
思い出と化していく。

それが美しい人生。
でもどこか寂しいのはなぜ?

そうして過ぎる時間が早すぎて
体験を受け止める前に
流れていってしまうような早さ。
目の前に川があって
そこに吸い込まれるように
経験が流れていく。

その中のどれだけを自分の身にできたか。
それは誰もわからない。
時が早すぎて
考える暇もない。

それでも自分として
経験を身にしていくのを楽しまなきゃ。
わたしはこれだけ大人になったよと
誰とも言わず
誰かに大声で伝えたい。
そんな気持ちでいっぱいにしたい。

わたしは正直に生きていく。
経験に率直な思いを抱いて
進んでいく。
それが楽しい人生になると思うから。
そうしてわたしがもっと好きになる、
素敵な歩み方をしていきたい。
20/07/27 02:00更新 / こみやび花穂



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