ポエム
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こんな恋の始まり
電車の行き道
素敵な人が現れた
私は思わず声をかけてしまった

とてもさわやかで
前髪が電車の窓から入る風に揺れていて
スマホをいじる視線でさえ
素敵に見えて
立ち姿に傲慢さもなく
ナチュラルにそこに存在していた

私は本を読んでいたけど
それどころじゃなかったの

電車を降りて
思わず走って追いかけてしまうの

人違いですか?って
そんなわけないじゃない
あなたです
あなたに話しかけてます
なぜなら、素敵で吸い込まれそうだったから

それから電車でよく会うようになって
そのたびに短い会話をして
お互いを少しずつ知っていくの

毎日
その人に会えるかな
会えないかなって
ワクワクして仕事に行く

気付いたら連絡先交換してて
ごはんに行くようになった

そんなに気取らない
気軽なイタリアンのレストランで
一緒に食べるごはんは
幸せの味がした

そんな日の夜
帰り道に空気が変わっていって
自然と立ち止まる

好きです。付き合ってください。

わたしはもうそんなの過ぎていました。
とっくにあなたが好きでした。

これからよろしくね。
微笑んで、手を繋いだよ。

20/06/02 05:45更新 / こみやび花穂



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