ポエム
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幻想物語
時空がゆがむ
目の前がぐらっとする
暗いトンネルの中
出口はどこ
光の筋が消えないうちに
出口へ
どんどん遠く伸びてゆく出口へ
光よ消えないで
わたしを照らしてそのまま連れてって

明るい場所には希望がある?
そうとも限らない
暗い闇のなか
静かに光続ける月が
厳選された一点の光かもしれないのに
どうして私は夜を嫌う?
夜を怖がる?

夜は
いいものかもしれないのに
そんなあやふやな気持ちで寝て
朝が来る
気持ちの良い明るい光が室内を照らしたとき
あぁ、やっぱり朝が好きだ
そう感じる

暗い夜も
寂しい気持ちを押し殺して
好きになれたらいいのに
真っ暗な世界に
目が光る猫のように
自分が自ら光になって
誰かをトンネルの出口の方へ
導きたい

そんな志が私の密かな欲望で
そんなできた人間じゃないから
できないかもしれないけど
それでも恐れず
まずは自分が誰かの照らす
道をたどって
導かれたい

そのために毎日を丁寧に
生きている
スプーンいっぱいのざわついた心が
誠意ある行動を殺してしまうなら
私は存在しない方がいい
それくらい極端な正義感

私はそんな心の声も聴きながら
丁寧に生きたいの
21/06/06 02:18更新 / こみやび花穂



談話室



■作者メッセージ
ざわざわ。
この心の声は、やっかいだなぁ。

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