ポエム
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感情
「だからもうないって言ってるんだろ」
病室の窓に向かって、叫んだ言葉は
彼女に反射して伝わったかもしれない
「そんなはずないじゃない」
涙目で見る彼女を見ていると
少しだけ軽蔑してしまう

きっと僕らは互いに軽蔑している
それでも互いの好奇心が
こうして結びつけていた
病室のガラスの窓を叩き割ろうち思いながら
彼女がじっとこちらを見ているので、
言葉を失う

ー分かり合えない
いつかそんなことはどうでもよくなると
付き合い始めた頃は思っていたのに

まるで僕だけが自分で作り上げた幻想に
浸っていたような感覚に
虚しさが込み上げてくる

22/11/24 20:10更新 / Eigen



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