暗闇
夜の暗闇の中に、
電柱が立っていて、
僕は通り過ぎていくけれど、
過ぎていく人々には、
ありきたりなパズルの破片に過ぎない
時に、誰かの足元を掬うような
痕跡すら残しているようで、
それでも、僕は、生き続けている
あなただって、
どんな人間かは知らない
長い沈黙の後に、
呟いた言葉がやけに悲しかったのを覚えている
こうして時間を共有して、
知らない部分が現れてくる
でもそれだって一部に過ぎない
ベランダから見た星の光が
一人で歩く夜道を照らしている
電柱が立っていて、
僕は通り過ぎていくけれど、
過ぎていく人々には、
ありきたりなパズルの破片に過ぎない
時に、誰かの足元を掬うような
痕跡すら残しているようで、
それでも、僕は、生き続けている
あなただって、
どんな人間かは知らない
長い沈黙の後に、
呟いた言葉がやけに悲しかったのを覚えている
こうして時間を共有して、
知らない部分が現れてくる
でもそれだって一部に過ぎない
ベランダから見た星の光が
一人で歩く夜道を照らしている