海
夏の砂浜に
あなたがいたから
僕はうれしかった
十年の間、沈黙していたから
隣で踊る波が
心地よいメロディーを奏でる
「なんだか、疲れているから」
僕はつぶやきながら、
彼女と海に潜る
「やっぱりまずいよね。全てが透明だ」
水は、知っている
無口な日の光に
草臥れた人が歩いている
進んでいけば、
珊瑚礁にぶつかった
息の根が止まる
「大丈夫?」
「大丈夫なわけない」
僕は沈んでいく
隣を泳ぐあなたが
やけに煌めいて見えた
僕はイソギンチャクに囚われて
落ちていく
海は冷たいからね
気をつけなきゃいけないよ
あなたがいたから
僕はうれしかった
十年の間、沈黙していたから
隣で踊る波が
心地よいメロディーを奏でる
「なんだか、疲れているから」
僕はつぶやきながら、
彼女と海に潜る
「やっぱりまずいよね。全てが透明だ」
水は、知っている
無口な日の光に
草臥れた人が歩いている
進んでいけば、
珊瑚礁にぶつかった
息の根が止まる
「大丈夫?」
「大丈夫なわけない」
僕は沈んでいく
隣を泳ぐあなたが
やけに煌めいて見えた
僕はイソギンチャクに囚われて
落ちていく
海は冷たいからね
気をつけなきゃいけないよ