ポエム
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夏の砂浜に
あなたがいたから
僕はうれしかった
十年の間、沈黙していたから
隣で踊る波が
心地よいメロディーを奏でる
「なんだか、疲れているから」
僕はつぶやきながら、
彼女と海に潜る
「やっぱりまずいよね。全てが透明だ」
水は、知っている
無口な日の光に
草臥れた人が歩いている
進んでいけば、
珊瑚礁にぶつかった
息の根が止まる
「大丈夫?」
「大丈夫なわけない」
僕は沈んでいく
隣を泳ぐあなたが
やけに煌めいて見えた
僕はイソギンチャクに囚われて
落ちていく
海は冷たいからね
気をつけなきゃいけないよ
22/11/09 23:42更新 / Eigen



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