ポエム
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夜の匂い
いつの風景か
夜に見る月が浮かび
部屋の中には蚊取り線香の匂いが漂う
扉は一度叩き潰されて
木の枠が壊れていた
過ぎていく喧騒に紛れて
拡大していく風景の記憶が揺れる
部屋の中の温度が
脳裏を苛み続ける
孤独な音が響いて
輪郭を霧散させていく
視点がずれ始めて
感覚が鮮明に変わっていく
窓の外から信号の点滅が伝わる
ただ過ぎていく時間
憐憫が告げるのは
移り変わった雲のように
遠くから響く声が
全体を形作り、離れることはない
22/11/04 02:12更新 / Eigen



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