夜の匂い
いつの風景か
夜に見る月が浮かび
部屋の中には蚊取り線香の匂いが漂う
扉は一度叩き潰されて
木の枠が壊れていた
過ぎていく喧騒に紛れて
拡大していく風景の記憶が揺れる
部屋の中の温度が
脳裏を苛み続ける
孤独な音が響いて
輪郭を霧散させていく
視点がずれ始めて
感覚が鮮明に変わっていく
窓の外から信号の点滅が伝わる
ただ過ぎていく時間
憐憫が告げるのは
移り変わった雲のように
遠くから響く声が
全体を形作り、離れることはない
夜に見る月が浮かび
部屋の中には蚊取り線香の匂いが漂う
扉は一度叩き潰されて
木の枠が壊れていた
過ぎていく喧騒に紛れて
拡大していく風景の記憶が揺れる
部屋の中の温度が
脳裏を苛み続ける
孤独な音が響いて
輪郭を霧散させていく
視点がずれ始めて
感覚が鮮明に変わっていく
窓の外から信号の点滅が伝わる
ただ過ぎていく時間
憐憫が告げるのは
移り変わった雲のように
遠くから響く声が
全体を形作り、離れることはない