冬の湖
草の風に揺れる音
空に浮かぶ大きな月
星がまばらに輝いている
吐く息は白い

恋をした時
同時に諦めていた
いつだって
悲しみと諦めが入り混じり
心を締め付けられる

君のことが好きだったのは
僕自身がきっとばらばらになったピースを
埋め合わせようとしていたのかもしれない
それがどれだけ価値があることかは
知らないけれど

君とこの場所で話ができたらよかった
水面は風に波立っている
暗い夜と月の光
息を飲むような
広大な空だった