駅には雪が降っている
遠くに連なる山にも雪が積もっていた
電車がやってくる
一面が雪で真っ白に見えた
切なくなるほど美しい景色だった

電車に乗りながら
窓の外を眺めた
僕はどうして今ここにいるのだろう
奇跡のような日々が積み重なって
こうしていられるのだろうか

昔、恋をした女性
今では顔の表情も思い出せない
きっとこの地球のどこかにいるのだろうか
僕がいる場所には雪が降っている
ずっと君のことが好きだった

気づくと夜になっていた
ずいぶんと都会まで来たなと思った
雪は止み冷たい風が吹いている
結局いつも何か考えたり思ったりしても
僕はこの世界で生き続けている