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母国語(風刺/心情)
母国語 それすなわち祖国なり

国合えど言葉違(たが)えば

仲も違えん

我ら言霊(ことだま)の如し内に生ける

倭人 (わじん)元来より異端者を嫌う

故に語を知らずば 良友を知らず

その愚かに我悲し

彼の師の如く

書かざれるべきものだけを書くべき

とは言わず只聴くのみやと

言霊在るが故に心もかよう

それ知らなば

仲も違えず

それ知る者こそ

真の君師(くんし)なり



19/12/31 13:49更新 / 椛島康介



談話室



■作者メッセージ
日本人は世界的に見ても周囲と違う事物を嫌う傾向に在るそうです。
今後更に活性化するグローバリズムの中ではそんな考え方はあまりにも旧世代的です。
ですが日本人は言霊を使う意匠とも捉えられています。彼のトルストイが唱えた様に、
書かざれるべきを書くべきとは、まさにこの事です。
意思さえあれば思いは伝わる、それも言霊の能の一つです。
そんな現代日本を風刺的に書いてみました。

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