玄人は詠う(実体験)
日 此(この)の頃
書き初(そ)めたるや
筆詰まりける
何卒(なにとぞ)さえ
考(おも)い初む
そ時 右手に朝燒(あさやけ)を見ゆ
美しきかな とぞ思うも
一貫して 筆詰まらん
くたくた項垂(うなだ)れれば
筆 硯(すずり)にて臥(ふ)せる
その熟寝(うまい)の二人
昇 陽は照らさん
開く掌 思い知らず
書き初(そ)めたるや
筆詰まりける
何卒(なにとぞ)さえ
考(おも)い初む
そ時 右手に朝燒(あさやけ)を見ゆ
美しきかな とぞ思うも
一貫して 筆詰まらん
くたくた項垂(うなだ)れれば
筆 硯(すずり)にて臥(ふ)せる
その熟寝(うまい)の二人
昇 陽は照らさん
開く掌 思い知らず