海霧(口語詩・風景)
橋を渡ると いつも海霧が流れて来ていた
綺麗なのに 綺麗なはずなのに
夕日は伸べて霞んだ 見えないのが哀(かな)しい
懐かしい郷里も海霧に沈む
改めて霧の町だと実感すると 改めて郷里が霞んだ
雨滴(うてき)滴る東屋(あずまや)で 只(ただ)哀しんだ
朝起きると 今日も今日とて海霧に沈んだ
いつ来ても変わらない 我が郷里
こみ上げる 悲壮感 焦燥感
何でだろう 何でこんなに淋(さび)しいのだろう
懐かしいのに 懐かしいはずなのに
海霧の中には 塩っ辛い雨が数滴 ぽろぽろと
それも結局 海霧に沈む
綺麗なのに 綺麗なはずなのに
夕日は伸べて霞んだ 見えないのが哀(かな)しい
懐かしい郷里も海霧に沈む
改めて霧の町だと実感すると 改めて郷里が霞んだ
雨滴(うてき)滴る東屋(あずまや)で 只(ただ)哀しんだ
朝起きると 今日も今日とて海霧に沈んだ
いつ来ても変わらない 我が郷里
こみ上げる 悲壮感 焦燥感
何でだろう 何でこんなに淋(さび)しいのだろう
懐かしいのに 懐かしいはずなのに
海霧の中には 塩っ辛い雨が数滴 ぽろぽろと
それも結局 海霧に沈む