ポエム
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掌の砂
さらさらと、零れ落ちていく。


これ以上零さない様に必死に掌(てのひら)に力を込める。




それでも、零れ落ちていく。

私の指の間を、さらさらと、何事もなかったかのように。

そう、それはきっと些細な事でもないのね。



でも、私にとっては大切なものだった。 大事にしたいものだった。



涙を流す意味すら、きっとあなたには届かない。


砂みたいに



ただただ、さらさらと私の掌から零れ落ちていく。
20/01/19 18:34更新 / 蜜柑



談話室



■作者メッセージ
わたしの手は小さすぎて、何も掴めない。
そんな悲しい気持ちを表現しました。

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