ポエム
[TOP]
霧中
ベッドの柵
冷たい床

冬の寒い日差しを受けた布団は
無慈悲にわたしの手に触れる

またこの季節なんだね


痛みが走る 息が苦しくて
あぁ、来たんだって
もうわかるようになってきたから

心臓の鼓動が早くて 
体の一部じゃないみたいだ
胸を突き破りそう
意識が遠のいて 世界が真っ白になって
みんなの声が遠くで聞こえる

今回が最後 最期なのかなって思う
もう目を開けることはないのかなって
みんなにはもう会えないのかなって

でも また気づくとベッドの上なの

遠くが見えない生活
でも遠くばかり見てしまう

その日は いつくるんだろう
24/01/04 00:51更新 / める



談話室



TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c